狂犬病は発症してからでは遅い!病院を見つけるためにも旅行保険の加入を

トルコ イスタンブルの公園にある猫アパート

私は、トルコで医療通訳をしております、間(はざま)と申します。医療通訳をしておりますと、旅行保険の大切さを切実に感じます。というのも、体調に異変を感じても慣れない土地でどうしたらよいかわからず、病院へ行かずに過ごし手遅れになる可能性があるからです。

野良猫に咬まれ、ワクチン接種の為に保険会社に連絡

2014年の3月に、卒業旅行でお友達とツアーに参加されていたNさんは、トロイ遺跡にほど近い街で、野良猫にかみつかれます。

Nさんは、獣医師であるお父様に、旅行前に言われた言葉を思い出します。
「狂犬病は感染した後にワクチンを打てば発症を防げるけれど、発症した後の致死率は100%だよ。犬だけでなく猫でも可能性はあるんだ。なにかあったら、すぐにワクチンを打つように。」

傷口を抑えながら観察すると、かみついた猫の口元が光り泡を吹いているようにも見えます。

移動先のイスタンブールに保険会社の車が駆けつける

Nさんは、その日のうちにイスタンブールへ移動する予定でした。そこでNさんはすぐ保険会社に連絡を取り、イスタンブールでのワクチン接種を手配します。

Nさんがイスタンブールのがホテルに着くと、保険会社の車が迎えに来ています。そのまま「国立ハセキ教育研究病院(Haseki Research And Training Hospital)」へ移動します。広大な敷地の中に、狂犬病・破傷風ワクチン接種室があります。Nさんは、狂犬病の1回目のワクチンと、破傷風のワクチンを無事に接種できました。

ワクチン接種は、あと4回。2回目は日本で受けると申告

狂犬病のワクチンは、状況により、3回から7回の接種が必要です。最低でもあと2回、基本的にはあと4回の全5回、ワクチン接種が必要なのです。すぐにワクチン接種手帳が発行されます。接種忘れがないように、ワクチンを受ける日付も入っています。

Nさんは、この翌日に帰国予定だったので、2回目のワクチン接種は日本で受けると申告しました。申告をしないと、トルコ保健省から警告を受けることになります。トルコには、狂犬病予防接種追跡システムがあるのです。

手遅れにならない為に海外旅行保険への加入を

実は、予防接種を受けても高額な支払いにはなりません。トルコでは狂犬病と破傷風のワクチン接種は無料で、支払うのは予防接種を受ける前の診察費だけです。

トルコでは私立の病院にワクチンは置いていません。また、国立病院なら置いてあるわけでもありません。「教育研究病院」と名の付く総合病院でのみワクチンの接種を受けることができるのです。

どの病院でワクチン接種を受けられるのかを調べるのも、該当の病院の場所を調べて行き、さらに病院のどこでワクチン接種ができるのかを確認してワクチン接種にこぎつけるのは旅行者にとってはかなりハードルが高いものです。

保険に入っていなくても高額の支払いにはなりませんが、手遅れにならないうちに治療を受けるためにも、海外旅行保険に入っておくことをおすすめします。

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