永住権を持つ海外居住者ならJAL・ANAの国内線は1区間最大10,800円で乗り放題

海外居住者が日本の国内線に安く搭乗することができるプログラムがJAL・ANAで用意されています。低コストでPPやFOPを貯めることができる修行にぴったりのプログラムでした。永住権を持つ海外居住者は、この制度を活用していました。

ANAは「Experience JAPAN Fare」、JALは「Japan Explorer Pass」があります。

それぞれの利用資格を簡単に説明します。

ANA「Experience JAPAN Fare」

まずはANAの ANA EXPERIENCE JAPAN FARE(EJF)から。

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すべての国内線に適用できる。運賃は5,500円(税込)、7,700円(税込)、11,000円(税込)の3タイプ。

運賃例
路線 「=」は「往復」                          運賃(日本円)
札幌=稚内、女満別、根室、中標津、釧路、函館、青森、秋田、仙台、新潟、福島 5,500円
東京=大舘能代、秋田、庄内 5,500円
大阪=青森、秋田、仙台、福島、新潟 5,500円
東京=大阪(伊丹/神戸/関西) 7,700円
上記以外の路線 11,000円

この運賃は、以下の3つの基準をすべて満たす者に適用されます。

1.日本国外に居住していること。

2.日本以外の国から発行されたパスポートを持つ外国籍の者、あるいは日本国外の永住権を持つ日本のパスポート所有者であること。非永住権と労働許可の保有者には適用されない。
(予約の際、パスポート情報が必要になる)

3.国際線の航空券(日本発着)を持っていること。(上記国際航空券で日本に滞在されている間の便のみ利用可能。購入の際、航空券番号または予約番号が必要)

運賃規則について

WEBでの予約・購入に限られる。

・ANAウェブサイトで予約・購入を完了すること。
・購入時に旅行全体の予約は確定済みであること。
・購入は出発の3日前までに、予約と同時に行うこと。

WEB以外での予約・購入は不可。

払い戻しについて

・払い戻しはできない。

予約変更について

・購入後の予約の変更はできない。
ただし、搭乗日当日、出発空港にて空席がある場合には、(空席待ち扱いで)予約便より前の同一区間の便に搭乗できる。
・他社便への切り替えはできない。

子供割引について

・小児運賃は設定がない。(大人と同様)
・3歳未満の幼児は座席を使わない場合には無料。
・大人と同伴しない非同伴小児は受付できない。

アップグレードについて

基本的にできません。ただし、利用日当日空席があれば空港チェックインカウンターにて現金・アップグレードポイントを使用してのアップグレードは可能です。

※追記
ANAマイレージクラブのマイル積算比率は30%になりました。(2018年2月2日以降の発券分から)

冒頭で修行向きと言ったのは、人気の羽田-那覇路線 HND-OKA のチケット代は10,800円だが、1,968PPを獲得できる。つまりPP単価は約5.5円だ。

単純にHND-OKAを13往復26レグ乗れば、51,168PPを280,800円で稼げる。SFCに必要な50,000PPを280,800円で達成できる計算。修行というより苦行かもしれないが。

積算率が30%になったことで、羽田-那覇路線 HND-OKA で獲得できるプレミアムポイントは590PPになった。

PP単価は18.3と跳ね上がり、低PP単価で乗れるメリットはなくなり、単に安く乗れるだけになりました。

低コストでPPを稼ぐ修行には向かないチケットになってしまいました。

予約ページはこちら
現在販売休止中

JAL「Japan Explorer Pass」

次に日本航空の「Japan Explorer Pass(ジャパンエクスプローラーパス)」から。

料金は路線によって日本円で5,500円、7,700円、または11,000円のいずれか(税込み)。

日本を出国する帰国航空券を持つ、日本国外に居住する個人のみが、エクスプローラ・パス運賃で購入できる。チケットの購入はJALのウェブサイトを通じて購入します。

資格要件は以下の4つ。

1.日本国外の居住者であること。日本国以外の国が発行したパスポート、または日本国以外の国の永住権(permanent residence)を持つ日本のパスポートの所持者でなければならない。

2.国際線運賃は、往復、周回旅行またはオープンジョーでなければならない。旅は日本国外から日本を経由する必要がある。購入時にチケット番号または予約コードが必要。

3.購入時にパスポートの情報が必要。

4.チェックイン時にパスポート(または日本国外の居住者の身分証明書)と国際線の切符を提示する必要がある。

外国人でなくても利用できる。逆に外国人であっても、日本居住者は利用できない。

日本着発の航空券はJAL便、ワンワールド加盟航空会社のチケットである必要はない。

これらの資格要件を満たさないと、空港でチェックインする際に新しい航空券を購入するよう求められる。

子供も大人と同じ料金が適用される。ディスカウントはない。ただし、幼児(2歳未満/座席なし)は無料だ。

次に予約について。チケットの購入は出発前72時間まで可能。チケットの購入は、オンライン予約時に完了する必要がある。Jクラス、ファーストクラスは対象外だが、チェックイン時にスタンバイベースで購入できる(クラスJ:+1,000円、ファーストクラス:+8,000円)。それと、ジャパンエクスプローラパスでは事前に座席指定ができない

対象路線は、JL、NU、J-AIRが運航するすべてのJLおよびNU国内線に適用される。ただし、富士ドリームエアライン(FDA)、琉球エアコミューター(RAC)、日本エアコミューター(JAC)、天草航空(AMX)またはジェットスタージャパンが運航するフライトを除く。

国内線のチケット購入後、予約変更はできません。すべてのチケットは返金不可です。他の航空会社に振り替えることもできません。

搭乗手続きは通常の手続きと違って、JAL Touch&Goサービス、JAL Express -Tagサービス、または自動チェックイン機を空港で使用することはできない。国内線のチェックイン時に、旅客のパスポート(または日本国外の居住者の身分証明書)と国際線の航空券を提示する必要があります。つまりカウンターで資格がチェックされると思って用意しておきたいですね。(実際にはチェックされたことは無いが)

事前に座席指定することもできません。カウンターで発券時に指定します。

手荷物は2つまで、それぞれ23kgまで無料。

FOPとマイルは100%積算。これが低コストでFOPが稼げる秘訣だったのですが、残念ながらJALも2021年2月1日以降の搭乗は、通常の国内線の予約クラスに応じて積算ということになり、本チケットはGクラスの30%になったようです。

運賃は3段階ある。

5,500円(税込):北海道内路線と東北発着路線
7,760円(税込):東京から大阪までのルート、東京と南紀白浜間のルート、沖縄離島路線
11,000円(税込):上記以外のルート

5,500円(税込):ルート
東京(羽田/成田)発着 – 秋田、青森、三沢、山形
大阪(伊丹/関西)発着 – 秋田、青森、花巻、三沢、仙台、山形
札幌(新千歳)発着 – 秋田、青森、花巻、女満別、仙台
札幌(丘珠)発着 – 利尻、三沢、釧路、函館
福岡発着 – 花巻、仙台
函館発着 – 三沢、奥尻

7,700円(税込):ルート
東京(羽田) – 大阪(伊丹/関西)
東京(成田) – 大阪(伊丹)
東京(羽田) – 白浜
沖縄(那覇) – 石垣島
沖縄(那覇) – 久米島
沖縄(那覇) – 宮古
石垣 – 沖縄(那覇)
久米島 – 沖縄(那覇)
宮古 – 沖縄(那覇)

*運賃はエコノミークラスのみの運賃に適用される。 (クラスJ、ファーストクラスは、スタンバイでのチェックイン時に購入することができる)

*一部の路線では、空室状況によってはJALジャパンエクスプローラパス運賃が表示されない場合がある。

注意事項

*チケットは、販売された国の通貨と同等の金額で発行される。
※上記運賃には、1部門あたりの日本消費税(10%)が含まれている。
*羽田、成田、中部、北九州空港間の運賃には、Domestic Passenger Facility Charge (PFC)が加算される。
*座席は現在の座席状況に基づいており、すべての日またはフライトで利用できない場合がある。
*運賃と運賃は変更されることがある。

こちらも苦行プランをひとつ。たとえば福岡-花巻路線は5,400円で1,448FOPだ。初回搭乗の5,000FOPを差し引いた45,000FOPを稼ぐには、32回搭乗で達成できる。コストは5,400円×32=172,800円。172,800円でサファイアに到達し、23,168マイル(724マイル×32)もらえる。(2018年現在)

JAL Japan Explorer Pass 予約ページはこちら

利用する場合の注意点としては、スキップサービスが使えないので、カウンターでチェックインが必要なこと。

その際に海外発着のチケットやパスポートの提示を求められることがあるので、用意しておく必要があります。

ウェブで発券できるからといって、資格がないのに購入するのはタブーです。

最悪の場合、搭乗を拒否されることもあり得るし、その場で正規料金のチケットを購入するはめになります。

外国人・海外居住者向けチケットのパスポートチェックについて

これまでJALとANAの外国人・海外居住者向けチケットを幾度となく利用してきました。

その経験から言うと、JALは性善説に基づいてるのか、パスポートチェックは一度もなかった。

ANAは毎回ではないが、チェックされたことはあります。

いずれにしても無資格での利用はお勧めしません。

2018年1月26日 作成
2022年7月15日 更新

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