25歳の頃、それまでは手の届かない夢だと思っていた海外旅行に行ってからというもの、寝ても覚めても旅行のことばかり考えるようになりました。
マイルを貯めてニューヨークへ行きたい!
3回目のハワイ旅行の後ぐらいに、航空会社のマイレージポイントを貯めると、無料で飛行機に乗れることや、マイルが貯まるクレジットカードのことも知りました。
2001年9月に、アメリカ同時多発テロのニュース映像を見て衝撃を受け、ニューヨークの人々の行動に心を動かされ、ニューヨークという街にとても興味が沸いていました。
さらにその気持ちに拍車をかけたのが、英語のリスニング学習に使っていたドラマ”フレンズ”と”Sex and the CITY”に出てくる、エキサイティングなニューヨークの街の様子でした。
年会費が安いカードで有効期限のないマイルを貯めよう
当時、アメリカ本土へのフライトでエコノミーからビジネスにアップグレードするには60,000マイル必要でした。
いろいろと調べてみるとセゾンカードの年会費が一番安いことがわかりました。そこで、マイルの有効期限がないユナイテッド航空のマイルを貯めるために、MileagePlusセゾンカードを作りました。
ユナイテッド航空の便は成田からハワイへ行くのに1度しか使う機会がなく、主にはショッピングとキャンペーンボーナスなどで貯めました。
6年後に60,000マイル越え!
マイルを貯めはじめて約6年後、コツコツ頑張った甲斐あって60,000マイルを超えました。
2003年9月中旬くらいにニューヨークへ行きたくて、2003年7月、ユナイテッド航空利用でエコノミーをマイルでビジネスにアップグレードして利用する方法を調べ、航空券を予約しようとしました。しかし、ビジネスクラスアップグレード枠の空席はありませんでした。
毎日、空席が出ないかと確認する日々。ホテルも、タイムズスクエアに近く直前までキャンセル可能な1泊139ドルのホテルを予約しました。
もうすぐ出発まで1ヶ月を切るのに、空席が出ない。行き先、ラスベガスとかに変更しようかなとも考え始めていた8月8日。
ついに空席が出ました!
ついに空席が出た!WEB予約だと間違えそうで電話予約
ユナイテッドのビジネスクラスへのアップグレードは、利用も手配も初めて。これがとても複雑です。
Webで検索した結果表示される最安値の航空券は、マイルでのアップグレードはできません。また、同じエコノミークラスの中でも予約クラスが細かく分かれていて、利用条件も価格も少しずつ異なります。大丈夫だと判断して選んだ航空券がアップグレード不可のこともあり得るのです。
アップグレード可のエコノミーの予約クラスを間違ってはいけないと、ユナイテッド航空の予約センターへ電話しました。
“GO USA 7″がアップグレード利用可の予約クラスであることを確認し予約。予約の後にマイル口座番号も伝えてマイルを引き落としてビジネスクラスに変更し、発券までの手続きが完了しました。
9月10日成田空港(NRT)発 ジョン・F・ケネディ空港(JFK)着、現地には夕方到着です。帰国便は16日午後発の往復とも直行便。6泊8日の日程です。
航空券価格は132,200円。税金や手数料が7,490円。計139,690円+60,000マイルでビジネスクラス往復航空券が無事、手配できました!
ニューヨーク到着後の計画
ホテルは、”ダブルツリー・ゲストスイーツ・タイムズスクエア”にしました。
空港からホテルまでの移動は、一番安かった”ニューヨーク・エアポートサービス”を片道だけ予約しました。往復割引もありましたが、とりあえず片道使ってみて、帰りのことは現地で考えようと思いました。
ドラマのロケ地をバスで移動しながら見て周るという”Sex and the CITYツアー”を申し込みました!35ドルでした。
その後雑誌などでも取り上げられて一時期人気となったこのツアー、多分私がこのツアーに参加した初めての日本人だったと思います。
9月11日にはアメリカ同時多発テロの追悼式典があります。エンパイア・ステート・ビルの展望台から、グラウンド・ゼロ方面のライトアップを見たい!エンパイア・ステート・ビルは、入場チケット購入も展望台までも行列だと聞いたので、入場券はネットで購入しました。
14日と15日の夜には、ブロードウェイでミュージカル鑑賞をしよう!
知人からブロードウェイ情報サイト等で発行しているディスカウントコードの調べ方を教わり、”マンマ・ミーア”と”モダン・ミリー”のチケットを定価の半額で手に入れました。
旅行にはパソコンを持っていくことにしたので、言葉が多少不自由でも、現地でもネットで手配できるから楽チンです。
出発当日 成田から
さて、出発の日が来ました。成田までは新幹線と京成線で移動しました。
スーツケースは、数日前に空港へ送りました。宅配業者の受け取り窓口は出発ロビー入口から反対側の端と遠くに位置していて、せっかく優雅にビジネスクラス利用のはずなのに、たくさん歩いて汗かいてる私です。
チェックインはさすがにスムーズ。チェックインが終わると
「専用ラウンジへどうぞ」
と言われました。
ラウンジ”レッド・カーペット・クラブ(現在のユナイテッドクラブ)”へ
セキュリティチェックと出国審査を早々に終え、ユナイテッド航空の専用ラウンジ”レッド・カーペット・クラブ”へ行きました。アメリカのホテルのロビーのような雰囲気でした。
利用客はかなり多く、空いている席を探してしまったほどです。飲み物をもらったあとは特にすることもなく。でも、一度どんな部屋か入ってみたかったのでよかったです。
機内でウェルカムドリンクのシャンパンをいただく
機内に入ってすぐ、ウェルカムドリンクのサービスがありました。もちろんシャンパンをいただきます。
ここで、エコノミークラスとの大きな違いを発見しました。日本発の便にもかかわらず、日本語で話しかけてくれる客室乗務員はいません!さも当然のように英語で話しかけられます。
世界中を旅慣れた人が利用するビジネスクラスだから、英語が標準ってこと?!日本語を話せる客室乗務員は、エコノミークラスだけの特別サービス?!・・・よく分かりませんが。
食事は量が多すぎて、食べ切れませんでした。
シートは、深くリクライニングできましたが、エコノミークラスの空いた席にフルフラットで横になった経験が何度もある私には感激するようなことは特になく・・・
なんだかあまり良かった感想を書けなくてすみません。
ニューヨークに到着!人生を変える旅に
到着後のニューヨークでは、エンパイア・ステート・ビルからの夜景に感動し、Sex and the CITYツアーでは3時間ぶっ続けで英語を聞いて理解しようとして疲労困ぱいし、ミュージカルのド迫力には久々にテンションが上がりました。メトロの地図を見ながら地下鉄であちこちへ行くのも楽しかったです。
ニューヨークの街を歩いている自分がうれしい、とも何度も思いました。いろんな場所で英語を頑張って話して、通じたことでちょっと自信もつきました。これまで行った一人旅の中で最もエキサイティングでした。
あまりにも楽しくて、ここに住みたい!と強く思ったことが、私の人生を変えました。その後アメリカの学生ビザを取得し、2004年9月には語学留学を決行したのでした。