メキシコでキャッシング。犯罪と判断され使用を止められる

エメラルドグリーンのカリブ海やマヤ文明の遺跡など世界中の観光客を虜にしてやまない中米・メキシコ。近年、経済発展も著しく、日本の自動車メーカーが製造拠点を設けるなど順調に成長しています。

メキシコと聞いて、まずサボテンやタコスを連想し、乾燥した砂漠の大地を浮かべるかもしれません。しかし、メキシコシティは、日本の都市にも負けないくらいの大都会。地下鉄が走り、高層ビルが立ち並びます。

空港のATMで3,000円程度のお金を引き出す

メキシコ旅行の人気コースの1つ、チワワ鉄道に乗車するため、メキシコシティから北部のチワワ(CUU)へ国内線飛行機で向かいました。空港に降り立つと、メキシコシティのような活気は去り、タクシー運転手が数名、客引きしている淋しい雰囲気でした。

ひとまず、ATMで3,000円程度のお金をクレジットカードで引き出し、町に向かいました。クリスマスシーズンでしたが、無事に列車のチケット取ることができ、雄大な渓谷の景色を堪能しながら、ほぼ1日近くかけて西海岸の都市、ロス・モチスまで列車の旅を堪能。

ホテルで宿泊代を支払おうとするとクレジットカードが使えない!

ロス・モチスでホテルの宿泊代をクレジットカードで支払おうとすると、受付で「このクレジットカードは使えない」と告げられました。VISAだったので、使えないことはないだろうと尋ねると、カードを機械に通したが利用できないとの表示。この時は、ホテルの読み取り機械に問題があるのだろうと考えていました。

しかし、その後、バスターミナルでのチケット購入や、ATMでの引き出しでも、クレジットカードが機能しませんでした。

利用額には達していないにも関わらず、クレジットカードが使えず、最初に引き下ろした3000円ほどの現金も、残りがほとんどなくなり、何もできない状況に追い込まれました。

サポートデスクに確認すると空港での引き出しが第三者によるものと判断されていた

使用していたのは、三井住友VISAのゴールドカードで、サポートデスクに国際電話をかけました。すると、メキシコ北部のATMでの引き出し履歴があり、クレジットが第三者に使用された可能性があるとして、カード会社側で一方的に使用に制限をかけたということでした。

その間、カードの所有者である私には、電話で案内を試みたようですが、ローミング対応の携帯ではなかったため、カード会社からの連絡を受けられず、手元の旅行資金が底を突くピンチに陥りました。

カード会社の説明では、メキシコ北部は犯罪が多発しているため、これまでの利用履歴と照会し、メキシコでカード所有者が使用した可能性が低く、犯罪に利用されたと判断したとのことでした。カード会社のセキュリティ対策としての措置は理解できましたが、わずか3,000円程度引き出しただけでも、クレジットの利用を止めてしまうことに驚きました。

メキシコ旅行を計画されている方は、一度カード会社にもその旨を伝え、旅行中に使用制限がかからないように、事前に準備しておくのが賢明でしょう。

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