ウィーンで突然マスターカードが使えなくなる。原因は第三者の不正使用

オーストリア ウィーン ト音記号の花壇とモーツァルト像

2011年1月、新年明けて早々に、オーストリアのウィーンへ行ってきました。

旅行を決めたのは、2010年7月下旬です。約3年前、毎年夏に複数の航空会社から、発売期間限定で、冬季オフシーズンとなる都市への便がWeb特別割引運賃として安価で発売されていることに気付きました。

オフシーズン、Web特別割引運賃を利用しANA便からオーストリア航空便に乗り継ぎウィーンへ

今回は、ANA(NH)からWeb特別割引運賃が出ていたので、こちらで購入しました。フランクフルトまで往復がANAの便、そこからオーストリア航空(OS)の便に乗り継いで、ウィーンまで移動です。

仙台(SDJ)-成田(NRT)間もANA便で移動できることに、今回初めて気づきました。幸い乗り継ぎ可能なスケジュールだし、新幹線よりかなり安く済むことになるため、利用してみることにしました。運賃85,400円、燃油サーチャージや税金も入れると1人当たり122,680円で手配できました。

Метромост
Метромост / akk_rus

私達夫婦には、オーストリアという国も、ウィーンという街も、初めてです。なんとなく知っていて、いつか行ってみたいと憧れてはいましたが、本格的に調べ始めてみたら、見どころがありすぎる街でした。

夫は、ウィーン国立歌劇場でオペラを観たい!美術史博物館、レオポルト美術館、ハプスブルク家の王宮、スペイン乗馬学校、シェーンブルン宮殿、ベルベデーレのクリムト・コレクション、etc.みんな見て周りたい!

私は、音楽の教科書に載っていたモーツァルト像とト音記号、それとヨハン・シュトラウス像の実物を見たい!子供の頃に読んだ「世界のおかし作り」の本に載っていた、憧れのザッハ・トルテを、“ホテル・ザッハー”と“カフェ・デメル”両方で食べ比べてみたい!さらに、ウィーンといえば。私の中では舞踏会!舞踏会のワルツ・ステップを習ってみたい!

などなど、盛りだくさんの計画を立てました。

オペラの演目は「トスカ」です。旅程3日目の夜、オーケストラ席の11列目のよい席が無事取れました。

マイルが貯まるホテルも安く手配

オフ・シーズンですから、ホテルも安く手配できます。

航空会社のマイルを貯めている私は、ホテルポイントをマイルに交換できる“スターウッドホテル&リゾート”の会員登録もしています。

「スターウッドホテル&リゾート」のポイントは、デルタマイルはもちろん、ほとんどの航空会社のマイルと交換できます。このときは、ユナイテッド航空のマイルに交換しました。

ウィーンには系列ホテルはあるかな?と検索してみたところ、ウィーン国立歌劇場の斜め向かいに、「ル・メリディアン」がありました。

さらにちょうど、4泊したら2泊無料という早期予約限定特別割引プランが出ていたので、即決しました。6泊しますが、1泊あたり136ユーロで泊まれることになります。

2011年1月5日。いよいよ出発です。

フランクフルト空港(FRA)で、できればドイツビールを味わいたかったところなのですが、あいにく時間がありませんでした。帰りにとっておくことにしましょう。そのままオーストリア航空ウィーン国際空港(VIE)行きの便に乗り換え。

機内に入ったら、軽快なワルツが流れていました。さすがワルツの国の飛行機!日本時間夜中の2時頃にもかかわらず、旅行気分が盛り上がりました。

Wien, Mariahilferstraße
Wien, Mariahilferstraße / photobeppus

ウィーン到着後は、ハード・スケジュールの旅程を予定どおり順調にこなして、旅程6日目。

午前中は、ワルツ・レッスンへ。普段運動する機会がない私にはかなりハードでした。50分はあっという間で、とても楽しかったです。その後、「カフェ・デメル」でランチをして、ザッハ・トルテも食べました。おいしかったですが、個人的には「ホテル・ザッハー」の方が好きかな。

それから、路面電車の「D」に乗って、「ベルヴェデーレ上宮」へ。夫が楽しみにしていた「クリムト・コレクション」を観るためです。ここには、あの有名な「接吻」が展示されているのです。

ベルヴェデーレ上宮でマスターカードが使えない!

入場チケットを買うために、いつも使っているセゾンマスターカードを出したところ、「このカードは使えません」と言われてしまいました。えっ?どうしたんだろう?

カードが使えなかったベルヴェデーレ上宮

普段ほとんど使っていない夫のクレジットカードで支払おうとしましたが、夫が、カードの暗証番号を覚えていないことが判明!仕方がないので、私が別に持っていたJCBカードを使い、ここではチケットは無事買えました。

その後、お土産を買うときにも、マスターカードはまた使えませんでした。一時的な通信不良等ではなく、このままずっと使えないのかしら?なぜ急に?

MasterCard credit card
MasterCard credit card / Håkan Dahlström

このマスターカードが使えないということは、この先思うようにショッピングできないかもしれない!他に使えるカードはJCBだけですが、特にヨーロッパは、使えないお店が多いと聞いています。

とりあえずは、このJCBカードが使えるATMを探して、ユーロ現金を多めにキャッシングしておくしかないでしょう。「海外キャッシング枠」をつけておいてよかった。幸いすぐ銀行が目に留まりATMで無事ユーロ現金を調達することができました。

ちなみに、「デメル」と「ホテル・ザッハー」「ユリウス・マインル(グルメスーパー)」では、JCBカードが使えました。
ウィーンに限るのかもしれませんが、ヨーロッパでも日本人がよく行くお店では、JCBカード、けっこう使えるようです。

翌朝、カード会社(セゾンカード)へ国際電話をしてみました。ウィーン朝8:00=日本16:00。問い合わせ窓口は17:00まで。緊急事態なので、オペレーターを介したコレクトコールを利用できます。

なんと、アメリカで第三者がマスターカードの不正使用を試みた?

現在ウィーンにいて、カードが複数回使えなかったことを伝えると、「数日前、アメリカで第三者が不正使用を試みた可能性がありましたので、利用停止措置をしてました。」とのこと。なんということっ!一番頼りにする海外旅行中に、そんなことが起こるなんて!

とにかく、このカードはもう二度と使えなくて、後日新しいカードが自宅に送られてくるそうです。

教訓:海外へは暗証番号も分かるカードを2枚以上持参する

普段あまりにも、この1枚のマスターカードだけに頼り切っていたことに、ここで初めて気づきました。海外へ行くときには、少なくとも2枚以上、暗証番号も分かるカードを持参するべきであることを、体感した旅行でした。

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