Streets of Mont Saint Michel at night / kroshka-uk
photo by kroshka-uk
あれは、フランスのモン・サン・ミッシェルに行ったときのことです。
モン・サン・ミッシェルといえば、日本人が行きたい世界遺産で必ず上位に入ってくる有名なスポット。日本人のみならず、世界中から多くの観光客が押し寄せます。
モン・サン・ミッシェルの島の外で一泊。現地のレストランでディナー
パリからもさほど遠くはなく、パリからの日帰りバスツアーも出ているため、日帰りで訪れる人も少なくはありません。
しかし私は、あえてモン・サン・ミッシェルの島の外で一泊することにしたのです。モン・サン・ミッシェル修道院に沈む夕日や、海から昇る朝日を見るためにはどうしても一泊しないといけないからです。
前日の午後6時ごろにモンサンミッシェルにある「サン・トベール」というホテルにチェックインをすると、周辺の散策もそこそこにレストランに入りました。パリから電車とバスで移動を繰り返し、ひどくおなかがすいていたからです。見た感じかなり高級そうなレストランでしたが、他にレストランは見当たらないし、旅の思い出に豪華なディナーも悪くないと考え、意を決して入りました。
テーブルごとのお会計。クレジットカードでの支払いはどうするのか?
周りはカップルばかりでしたので、一人で入るのには結構勇気が要りましたが、となりの老夫婦が親切に話しかけてくれたので、さほど孤独を感じることはありませんでした。名物の羊料理「プレ・サレ」に舌鼓を打ち、いよいよお会計です。
フランスのレストランでは客がレジに行くことはなく、その場でお会計をするのが一般的なのは知っていました。しかし、あいにく私は50ユーロしか現金の持ち合わせがなく、食事代には足りません。
持っていたのは「DCカードジザイル」のマスターカードだけでしたので、クレジットカード決済をすることにしました。まずは店員の人に「クレジットカード決済はできますか?」と聞いたところOKが出たので、第一関門はクリア。しかし疑問に持っていたことがあり、客の目の前でどうやってクレジットカード決済をするのだろうと思っていました。
端末を使って、客の目の前で決済してくれた!
すると、さっきの店員の方がなにやら端末を首から提げてやってきたのです。フランスパンを半分に切ったくらいの大きさの端末でした。店員の人は私からカードを預かると、カードを挿入してなにやら端末をその場で操作し始めました。端末からレシートのようなものが出てきて、そこにサインをするように求めてきたのです。
言われるがままサインをすると、それで決済は完了とのことでした。
目の前で決済をしてくれるので非常に安心できましたし、食事もおいしかったので非常に満足なモン・サン・ミッシェルの夜でした。