離陸前の「私『も』席がないの」事件

photo by Cory W. Watts

スター・アライアンスのマイルを特典航空券に交換して、アメリカ国内旅行へ。予約はWEBから行い、カナダ発でアメリカ国内を周遊しました。

スター・アライアンスに加盟している航空会社はかなり多く、今回のような北米間の旅行でユナイテッド航空(UA)とエア・カナダ(AC)の混合での周遊も可能です。色んな民族の方や個性の方がいらっしゃる北米なので、ある程度は不思議な事を予測していたのですが、それ以上のことが起こるのも日本国外の旅だからかもしれません。

離陸前に起った「私『も』席がないの」事件

アメリカ国内からワシントンDC着のUNITEDの便に搭乗した際、私の席に「他の方①」が既に座られていました。搭乗券に書かれた自分の座席番号と棚に書かれた座席番号を何度か照合させた上で

「ここは私の席です」

と伝えると、その私の席に座られた「他の方①」の女性は

「私も席がないの」

と。私は飛行機に搭乗するとなぜか自分の座席に他の方が頻繁に座られています。しかし、今回は

「間違っていましたか?」

の返答ではなく

「私も席がないの」

という理由で私の席に座られていました。

その「他の方①」の席は、わたくしの隣の席だったようで、その席には「他の方②」が座られていました。「他の方②」の方は

「私も席がないの」

と。えーー!いったい何人の方が席がないの?と。

とりあえず、一席ずつズレた事により少なくとも2名は自分の席に座ることができました。でも、「他の方②」は搭乗券とは違う席に座ったままでした。まもなく出発だな、と思っていると、駆け込むようにキャリアウーマン風の「他の方③」がやってきて、その方の席がない事が判明。また誰かの

「私も席がないの」

という声が聞こえてきました。

駆け込み搭乗してきた「他の方③」は、すぐにキャビンアテンダントを呼ばれました。全ての乗客は既に着席していたので、CAさんはすぐに来てくれました。CAさんは、わたしたち一帯の搭乗者8名ぐらいの搭乗券を集め、名前と座席を呼びあげ、1人1人搭乗券に書かれている正しい席を案内していきました。

どうやら20代前半ぐらいの女性とその家族が「自分の好きな席」に座っていたために、一連の「私も席がないの」事件が起きたようです。その家族は4人グループのようで、1人も自分の席に座っていた人はいなく、実際はバラバラの席だったようです。

「家族で座りたかったのね」

など、百歩譲って理解してみようとも思ったのですが、その20代前半ぐらいの女性は自分の座席に着席した後も

「ここは私の席ではないわ(真ん中)、隣の席(通路側)よ」

と搭乗券を手に持ち天井にかかげ叫んでいました。

私達日本人レベルの英語はできそうな方だったので、アルファベットの「B」と「C」は恐らく理解しているかと。勿論!?CAさんは叫んでいる乗客がいても相手にすることなく戻ってくることはありませんでした。

日本では叫んでいる乗客がいたら駆けつけ

「どういたしましたか?」

と乗客に尋ねると思うのですが、こちらはどうやら違うようです。 

おもてなし文化の日本のサービスと比べるとあり得ないとも思いますが、一方で、今回の「自分の席がない」件に関わった乗客だけでも3~4種類の人種の方がいたようで、恐らく日本とは違い色んな人がいて様々な事が毎日起こるので対応しきれないのかもしれないな、とも同時に思いました。

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