リオ・ジャネイロは両替所もATMも危険、カード払いにマネーベルトで犯罪被害対策。

リオのカーニバル

2016年8月5日から8月21日までオリンピックが開催されるブラジル・リオデジャネイロ。やはり気になるのは滞在先での治安の問題ではないでしょうか。残念ながらブラジルは日本ほど安全な国とは言えず、外務省によると殺人の発生件数は日本の34倍、強盗に至っては315倍という状況です。

このような状況から、リオデジャネイロに暮らす人々は、高価な貴金属は身に着けない、夜の外出、特に女性の1人歩きは避けるなどの対策を講じているそうです。

それでも、お祭り好きのラテンの血が流れる彼らにとっては、毎年2月から3月に開催されるカーニバルは最大のイベント。街中がお祭りムードになり、それぞれが思い思いに変装を楽しみ、仲間とともにお酒を交わしながら楽しむのです。

カーニバル中はコスプレヤーもマネーベルトを着用する。

カーニバルで踊る人々

リオデジャネイロ市内でカーニバル期間中に行われていたある音楽イベントで見かけたハリーポッターのコスプレをしていた男性。ビールを買おうと行商の前で立ち止まっていました。

支払いの際、何やら上半身のシャツをめくり上げ、何をするのかと注目していると、彼の腹部には、海外旅行などでよく使用されるマネーベルト。そこからお金を取り出していたのです。聞けば、カーニバルの時は、人も多くてポケットに財布や携帯を入れておくとスリに遭ってしまうので、かならずマネーベルトを使用するそうです。

用心深いこの人だけかと見渡してみると、変装をしているにも関わらず、携帯電話は腹部に挟み込んで、盗まれないように気を付けている人が結構多いのです。

パーティーを存分に楽しむため、地元の人でもこうした対策を講じているので、当然観光客も見習わなければなりません。

持ち歩く現金は最小限、支払いはデビットカードがリオっ子の日常。

地元の銀行員に務める女性は「財布を盗まれることもあるので、現金は必要最小限しか持たない。支払いはほとんどデビットカードで済ませる」と話します。カードならば盗まれても利用停止をかけることができるので。現金を持ち歩くよりもリスクが低いのです。

生活にカード払いが定着しているため、少額でもカード払いを店側が嫌がることはありません。多くのカード端末はクレジットカードにも対応しています。

両替所や銀行のATMは犯罪者にとっては獲物を探す格好のエリアです。カード払いが旅の安全対策にもなるでしょう。

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