エスカレーターを上がるとそこは雪国でした。
深夜のドーハに降り立って
ドーハのハマド国際空港に到着したのは深夜。
今回初めて訪れるカタール航空の「アルサファラウンジ」に期待を膨らませつつ、世界でもトップクラスと噂されるこのラウンジ。
一体どんな体験が待っているのでしょうか?
圧倒されるスケールと美術館のような空間
ラウンジに一歩入ると、まず天井の高さと静寂に包まれた空間に驚かされます。
白い石壁、落ち着いた間接照明、そして中央にそびえる水柱付きの水盤…。その全てが洗練されていて、まるで空港内の美術館のよう。
座席は広々と配置されており、人が多くても騒がしさはゼロ。これまで訪れたどのラウンジとも違う、特別な静けさが漂っていました。
まずはじめに教訓から
“スリーピングルームは早め確保”、“寒さ対策として薄手のブランケットを持っておく”です。
順を追って説明します。
ダイニングで出会った“レストラン級”の一皿
スタッフに案内されるままダイニングエリアへ。
いただいたのはマッシュルームスープと和牛の炙り。特に和牛は、機内食とは比べものにならないレベル。
とろける柔らかさと香ばしさに、思わず唸ってしまいました。
「これはラウンジの食事というより、もうレストランの一皿です。」
…ですが、この満足感がのちの“失敗”の引き金になろうとは思いもせず。
油断した…シャワー&仮眠の落とし穴
食後、シャワーを浴びるためウェイティングリストに登録。待ち時間は1時間ほど。時間を潰しつつのんびり過ごし、時間になったのでシャワーを済ませました。
シャワールームの様子はこちら。
ただ、ここでシャワー待ちをしたのが失敗の始まりでした…。
凍える深夜、救いのスペースを発見
シャワー後に仮眠を取ろうとスリーピングルームに向かうと、まさかの「満室」。
このラウンジ、仮眠室は12室ほどしかないようで、深夜帯はすぐ埋まってしまうようです。
到着直後に仮眠室を確保しておくべきでした。完全にリサーチ不足でした…。
なんと、すでに満室。今夜の宿はラウンジの片隅のリクライニングシートとなりました。
仮眠室が使えず、リクライニングシートで眠ろうとするも、冷房が効きすぎて寒すぎる…。
ブランケットも借りられず、眠るのを半ば諦めかけたそのとき、偶然見つけたのが「冷気の少ない別エリア」。
ラウンジ内の自動ドアを一歩出た先に、温度が和らいだ快適空間が広がっていました。
オットマンを2つ並べれば足を伸ばして横になれるソファがあり、ようやく一息。
ただし、気づいたのは出発の約2時間前。結局、仮眠は中途半端に終わりました。
もっと早く気づいていれば…。
寿司バー&ビジネススペースも充実
ラウンジ内には寿司バーもあり、深夜でも軽くつまめるのがうれしいポイント。
また、入口すぐの左手にはビジネススペースもありましたが、利用者はほとんどおらず静か。仕事をするにも最適な環境が整っています。
おはよう、ドーハ|朝食と時差ボケ対策
おはようございます☀ドーハは朝の6時です。
ドーハの朝6時。体はまだ重いけれど、ここでしっかり朝食をとるのが時差ボケ対策には大切です。
朝食をとることで、内臓の「末梢時計」がリセットされ、体内リズムが現地時間に順応しやすくなります。朝の光と朝食のセットは、時差ボケ対策に最強の組み合わせです。
あとはジェミくん説明よろしく〜
朝食をしっかりとることは、時差ボケ対策として非常に有効です。その裏付けとなるメカニズムは、主に「体内時計のリセット」にあります。
人間の体内には、時間に合わせて体の機能を調節する「体内時計」が存在します。この体内時計は、脳にある「主時計」と、内臓や末梢組織にある「末梢時計」の2種類があります。
主時計(脳)のリセット: 主時計は、主に朝の光を浴びることでリセットされます。
末梢時計(内臓など)のリセット: 末梢時計は、食事を摂ることでリセットされます。
時差ボケは、この主時計と末梢時計が、現地時間とずれてしまうことで起こります。たとえば、海外に渡航すると、脳の主時計は太陽の光によって現地時間に順応しようとしますが、内臓の末梢時計は食事の時間帯がずれることで、元の時間帯のままになってしまうことがあります。
朝食を現地時間の朝にしっかりとることで、以下の効果が期待できます。
末梢時計のリセット: 朝食を摂ることで、胃腸などの消化器系の末梢時計がリセットされ、体のリズムが現地時間に順応しやすくなります。
主時計との同調: 朝食は、朝の光を浴びることとセットで体内時計全体をリセットする強力な合図となります。これにより、脳と体の両方の体内時計が新しいタイムゾーンに合わせて調整され、バラバラになるのを防ぎます。
エネルギー供給と活動の促進: 朝食を摂ることで体温が上がり、活動に必要なエネルギーが供給されます。これにより、交感神経が活発になり、体を活動モードに切り替える手助けとなります。
特に、炭水化物(糖質)を含む食事は、血糖値を上昇させインスリンが分泌されるため、体内時計をリセットする力が大きいとされています。また、魚に含まれるDHAやEPAも体内時計を前に進める効果があると言われています。
このように、朝食をしっかりとることは、単に空腹を満たすだけでなく、体内のリズムを整え、時差ボケを和らげる科学的な裏付けがある対策なのです。