天候不良によるトラブルで1万マイルもらう

仕事で、アメリカのフロリダ州オーランドと日本、を約10年間年に6回ほど往復していました。

仕事でたまったマイルで、年に1回は無料でアメリカへ

日本⇔オーランドの直行便はありませんので、乗継便を使うと、1回のフライトでだいたい25,000マイルが貯まりました。経由地によってはもっと貯まることもありました。、おかげで自然にマイルが貯まり、年に1回は無料でアメリカに行っていました。

頑張ってマイルを貯めたことはありませんでしたが、振り返ってみるとちょこちょこと予定外にもらっていたことを思い出します。

一番もらうことが多かったのは何かのトラブルが起きた時です。例えば座った席の機械が故障していて映画が見れなかったとか、ゲーム機の接触が悪くてゲームにならなかったとか、そういう時はたいてい500マイルもらいました。

沢山マイルをもらえたのは、大きなトラブルが起きた時

たまにもっと大きくもらうこともありました。それはつまり、何かもっと大きなトラブルにあうということなのですが。

強風に見舞われ、成田に到着できず

2012年4月、デルタ航空(DL)でオーランドから成田に向かいました。日本はこれまでにないひどい天候だったようです。

アメリカは晴天でしたので予定通り発ちましたが、成田に着陸するときに、すごい強風に見舞われました。すさまじい揺れの中、機長は何度も着陸を試みては浮上を繰り返しましたが断念しました。最後は上空旋回となりました。

ひじ掛けが、ほとんど90度の角度で持ち上がるように浮上し、そして降下。私は右手でひじ掛けにしがみつき、左手は同行していた夫の手を握り締め、恐いので外は見ませんでした。具合が悪くなる人も出て来て、とにかく私は目をつぶり、外部からの情報を遮断しました。

あとから夫に聞いた話では、何度も地面すれすれまで行っては降りられなくて、また浮上するということを繰り返したようです。

新潟に着陸、4時間後に成田へ

どのぐらい経ったのか長いように感じられましたが、機長から「新潟(KIJ)に行くと決めた」とのアナウンスが流れました。これ以上飛ぶと燃料が切れると判断し、一番近い税関空港に着陸することを決めたようでした。無事、新潟に着陸したときには自然に拍手が沸き起こりました。

ですが大変だったのはこのあとです。まず、降機できないということ。それから水が底をついてしまったのでトイレで水は使えないということ。そして、今後の予定は立っていないということが知らされました。

機長は乗客を和まそうと、夜景が綺麗だといったり、映画を再開させますといったり、いろいろ気を使ってくれました。

新潟に着陸から成田に向かったのは4時間後、成田に着いたのは夜中の12時でした。

デルタから出たのはペットボトルの水1本とは先着50名のみの新宿までのバスだけ

デルタからは、ホテル代、交通費など含め、お金は1円も出せないということ。新宿までのバスを先着50名まで出すけれど、それ以上はできないという厳しいお言葉を言い渡され、500mlのペットボトルの水が配られた他はケアはありませんでした。

あとになってわかりましたが、同じ日にオーランドを発ち、ユナイテッド航空に乗って成田経由で大阪に帰ろうとした友人も大阪には帰れなかったようでしたが、ユナイテッドからホテル代を出してもらい、のんびり過ごしたと聞きました。

これは私の推論ですけれど、おそらくこれは航空会社の対応云々ということではなく、経由地として成田を使った人にはホテル代が出たのではないかと思われます。

以前、デルタ航空で渡航し、吹雪でオーランドまで行くことができずに経由地のサンフランシスコに泊まった事がありましたが、デルタ航空がホテル代はもちろんのこと食事券まで出してくれましたので。

後日お詫びの1万マイル、夫婦dd2万マイルもらった

4日後にデルタから一通のメールが届きました。お詫びとマイルを1万マイル付与するというメールでした。1万マイルは大きいです。うちは夫婦で2万マイルもらいました。

一息ついて落ち着いて考えてみると、天候が悪かったのであって、デルタが悪かったわけではないですね。悪天候の中、安全を第一に奮闘してくれた機長に感謝です。どんな事態でも人間なんとかなるものだと、この経験から思いました。

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