その日はメコン川ツアーのあとに、ペンタイン市場でリュックを15ドルで購入しました。
市場では提示値の半額程度が相場だと言われていますが、最初から強気でふっかけていくと半額以下で買えることがあります。ちょうどリュックが欲しかったので、無理だったら良いやという気持ちで交渉し続けること5分間、安く売ってもらうことに成功しました。買い物のあとホテルに戻って休憩しました。
食事のために夜のホーチミンの街へ
夕食は駐在員に評判らしいというフレンチに行きました。レビューの評価は良かったのですが、味は期待外れ。価格も20ドル程度と安いわけではなく、満足できない夕食となりました。ここでは失敗していますが、ベトナムは過去フランスの植民地だったこともあり、美味しいフレンチが安く食べられます。
実はベトナムには2014年6月にも行ったことがあり、その際にはフエのヴィラに滞在していました。フエ近郊のフレンチは2千円程度で本格的なものが食べられたので、(ベトナムビーフを食べ過ぎてお腹を壊すくらい食べました。)今回もかなり期待していただけに残念でした。うまく行かないときもあります。
気を取り直して、チル・スカイバーという高層ビルの屋上のバーへ行ってコロナを飲みました。
ホテルへの帰り道、横断歩道でバイクにひき逃げされた!
ほろ酔い気分で帰路につきます。タクシーを拾うために、横断歩道に差し掛かりました。ベトナムの横断歩道は信号がない箇所が多いです。通行しているのはほとんどバイクで、少しずつ進みながら渡っているとバイクが避けてくれます。
ホーチミンの平均年収は100万円いかないという話がありますが、バイクは数万円から売っているので購入できるようです。一方で、車にはASEAN地域から輸入した地点で60%の関税がかかり、さらに車両登録税や付加価値税が加算されて、日本の普通の車でも数百万円してしまうそうです。ですので、道路を走っているのは大量のバイクです。
横断歩道を気をつけながら、でも避けてくれるだろうという期待を持ちながら渡りました。途中まで渡り、あと少しというところで、速度超過気味のバイクがカーブしてきました。
特に気にも留めずにまっすぐ歩いていると、ドンッという衝撃音とともにバイクの左ハンドルと私の右肘が衝突し、横断歩道の端まで吹き飛ばされてしまいました。バイクの運転手もよろけて路肩に急停止しています。バイクの運転手は体制を立て直すと、即座にその場からいなくなってしまいました。
これは事故をしてしまった。右手が折れているかもしれない。と焦りながら右手を触ると、肘が赤く腫れています。どうやら骨は折れていないようでした。
帰国後、事故で破れた服思い出し海外旅行保険の補償対象になるかアメックスに聞いてみた。
日本に帰り、家に着いて荷物を整理したところで我に返りました。長袖シャツが破れているのを思い出したのです。ベトナムでバイクにひかれたものの肘の痛みは収まり、すっかり忘れていましたが洗濯しようとして思い出しました。アメックスで旅行の決済をしていたので、アメックスのカードの裏にある番号に電話して事情を説明します。
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードは、旅行代金をカードで決済しなくても海外旅行保険が自動付帯される
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードの良いところは、旅行代金をカードで決済しない場合でも海外旅行保険が自動付帯されるところです。カスタマーサービスの対応も丁寧で、他のカード会社と比べても、高い年会費を払うだけの価値があると思わせてくれます。
携行品損害保険金に関しては、アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード補償規定に定められています。”海外旅行中に被保険者が所有し携行する身の回り品(カメラ、宝石、衣類など)が盗難、破損、火災などの偶然な事故により損害を受けた場合。”については補償対象となります。現金やコンタクトレンズ、各種書類は補償対象外なので注意が必要です。
補償金額については、1事故あたり、免責金額として3,000円分が補償額から引かれます。年間限度額は100万円で、1度の旅行で最高50万円まで補償されます。
携行品1つ10万円まで、航空券は5万円まで、パスポートは現地で再取得のためにかかった費用のみが補償対象となります。
携行品の補償金額は時価総額、あるいは修繕費用のうち低いほうが対象となり、購入してから何年も経っているものは、数十パーセント割引されます。
携行品の置き忘れや紛失は補償の対象外
注意しないといけないのが、携行品の置き忘れや紛失は保証の対象外となることです。盗難と紛失の境目が難しいところで、明確に盗難にあったということを示すためにも、カード会社に早く連絡することと、現地で警察証明を取得することが大切です。
また、レンタル業者からレンタルした旅行用品は補償対象となりますが、知人や友人からから預かっているもの、借りものは補償対象外です。
破れた服は保険対象になるので手続きしてみた
どうやら事故で破れた服は補償対象ということになりそうです。アメックスのカスタマーサービスに電話すると、保険を引き受けている損保ジャパンと連絡して、必要書類を揃えることになります。1-2週間で保険金請求に必要な書類を書いた案内が届きます。次回は具体的に保険求償を進めるために、書類を準備する手順について説明していきます。
保険求償に必要な書類
保険求償に必要な書類について説明して行きます。
1.保険金請求書
所定のフォーマットで、事故の状況や求償対象品のリストを書いていきます。どこで事故にあったか、何人だったのか、何時だったのか等、状況を詳細に書きます。警察証明の有無、ない場合には第三者の証明の有無を記載します。
警察証明は、多少面倒でも現地の警察に行って作成しておいたほうが良いです。状況、壊れたり無くなったもののリストと金額を言うだけなので最低限の英語ができれば作成はしてもらえます。2~3時間くらいかかるので、あまりに弾丸ツアーだと時間がもったいないかもしれませんが、特に高価な物が被害を受けた場合にはあったほうが安心です。
2.パスポートの顔写真および日本での出入国スタンプのあるページのコピー
コピーをとって送ります。自動化ゲートを使っていて、日本での出入国スタンプがない場合には、航空券の半券でもOKなようです。
3.被害品購入証明の原本
これはレシートを出せばOKです。どうしてもない場合には、クレジットカードの利用控えがあれば良いと思われます。私は一度被害にあってからは、ある程度以上の金額のレシートとクレジットの控えは必ず取っておくようにしています。
4.被害品の写真
メールでもOKなので、被害にあったものの写真を送ります。破れたシャツを持ち帰っていたのでその写真を撮ってメールで送付しました。
5.修理不能証明書
修理ができない場合、修理できないことの証明が必要です。服の修理をやっているお店にフォーマットを作って持っていってサインしてもらえばOKです。
書類の発行が難しい場合には、お店の名前、電話番号、担当者の名前が分かれば大丈夫なようです。
私のシャツは袖がちぎれかけていたので修理はほぼ不可能なことが明らかでしたが、証明書が必要なのでしかたなく近所のお店を探しました。尚、修理が可能な場合には、修理費用の補償になりますので、見積書を書いてもらって添付します。
以上が求償に必要な書類です。まとめて封筒に入れて郵送します。警察証明はなぜか結構な厚みだったりしますので封筒がパンパンになります。
破れた服の保険金が支払われる
破れた服の求償書類を揃え、書類を郵送し、メールで遅れる写真等はメールで送りました。
書類を送って数日後、携帯に保険の担当者から電話がかかってきて、内容についての簡単な確認を受け、支払い金額が確定します。
免責金額が3,000円あったので、12,000円の支払金から免責分3,000円を引いた9,000円が後日口座に振り込まれてきました。詳細な期日は覚えていませんが、申請してから2週間以内には完了していたと記憶しています。ベトナムでバイクに引かれて散々でしたが、破れた服の分は保険がきいて返ってきたので満足です。
海外旅行に行く際には、カードの保険があると便利です。また、アメックスのカスタマーサービスは他のカードと比べて対応が良かったので、アメックスカードを一枚持っておくと安心だと思います。