ニューヨーク一人旅、クレジットカードを紛失

ニューヨーク一人旅、クレジットカードを紛失

2003年9月。初めてのニューヨークを一人旅で満喫しました。この旅の最後の日の夜、クレジットカードを紛失したと勘違いして、パニックになり電話をあちこちにかけまくりました。

今回の旅行は、個人手配旅行での一人旅。ガイドブックをじっくり読んで、日本から予約できるものは7月ぐらいから徐々に準備して万全にしていきました。

初めてのニューヨーク一人旅の前に「ヒルトンHオーナーズ VISAカード」に入会

2003年7月初めに、「ヒルトンHオーナーズ VISAカード」に入会しました。昨年、無料会員登録して3度ほど利用し、会員ステータスは「ブルー」でしたが、カード入会で「シルバーVIP」にアップしました。

「ヒルトンHオーナーズ VISAカード」と「シルバーVIP」メンバー会員証

このこともあって、今回の滞在はヒルトングループのホテルにして、ホテルポイントを貯めたいと思っていました。7月に調べたときには、一番安くて1泊270ドルということで、いったんあきらめて他のホテルを予約しました。

キャンセル待ちをしていたユナイテッド航空(UA)のビジネスクラスへのアップグレード特典が8月初めに取れてニューヨーク行きが確定しました。再度ヒルトンのホテルに宿泊の空きと料金を確認したところ「ダブルツリー・ゲストスイーツ・タイムズスクエア」の価格が149ドルに下がっていたので、泊まることに決めました。

「全額前払い、キャンセル不可」の条件つきでしたが、タイムズ・スクエアの象徴である巨大スクリーンのお隣りという抜群の立地で、この価格はお得だと思いました。

出発は9月10日。現地ではスケジュールを順調にこなして、あっという間に最終日になりました。宿泊先の斜め向かいの「マーキース・シアター」で、ミュージカル「モダン・ミリー」を最前列で鑑賞しました。この街の雰囲気にすっかり魅せられてしまい、来年の語学留学先はここにする決心も固まりました!明日、昼の便で帰国です。

ニューヨーク最後の夜、あれ?「ヒルトン・VISAカード」がない!

部屋の窓から、街の夜景とタイムズ・スクエアの喧騒を見下ろしつつ、ビールも飲んじゃおー!と、一人ゴキゲンでスーツケースの荷造りをしていたときでした。夜12時過ぎです。あれ?「ヒルトン・VISAカード」がない!他の3枚はあるのに!

この旅行では、日本円換算の為替レートの違いを実態調査してみたくて、JCB、Master、AMEX、と4枚持参して、交互に使ってみていました。VISAカードを最後に使ったのはいつ?「ハーシーズ」でお土産買ったときだなぁ。今日持ち歩いたバッグや、着ていた服のポケットなどあちこち探してみましたが、ありません。

まずは自分に
「ビールの酔いが回ったせいもあるのかも。とにかく、落ち着け、落ち着け、きっと見つかる」
と、言い聞かせました。

ふと、ミュージカルの劇場でバッグを床に落としたことを思い出しました。財布は入らない小さいバッグで、クレジットカードを直接入れていたのです。
「バッグを落としたときにカードが外に出ちゃったのかも。じゃあ、劇場にあるかもしれない。電話してみよう」
持参したガイドブックでマリオット・マーキース・ホテルの電話番号を調べ、電話してみました。

このとき私英会話の勉強中。緊張もあってしどろもどろになりながら、劇場の床に私のクレジットカードが落ちているかもしれないことを、電話に出た人に頑張って伝えてみました。

でも、こういうところはさすが冷たい都会らしい(?)対応。
「劇場はもう閉まっているので、分かりません」
とのツレない返事しか返ってきませんでした。

次に、ガイドブックのイエローページ欄に載っていた日本のVISAカード窓口に、国際電話をしました。ちなみに、このようなケースでの正しい対応の順番は、カード利用停止することが何よりも先です。

後日知ったことですが、このような緊急時には、「カード紛失・盗難受付デスク」では、コレクトコールを受け付けてもらえます。国際電話の料金の負担なしで話を聞いてもらうことができます。

それなのに私は、「KDDIスーパージャパンダイレクト」(これもガイドブックに載っていました)で、国際電話代をかけて電話しました。通話料金は合計2,000円ぐらいになりました。

「すぐに利用停止のお手続きをしますので、ご安心ください。」
と係の方。…でも、ちょっと待った!

ホテル代の約10万円分のポイントが貯まることを期待して持ってきた「ヒルトン・VISAカード」です。

チェックアウトは明日の朝。今カードを利用停止にしてしまったら、明日の清算に使えない!それは困るよ!
「まだ止めないでください。もう一度、探してみます。」
と、いったん電話を切りました。

10分ぐらい探しましたが、やっぱり出てきませんでした。しょうがない、止めてもらおう。もう一度VISAカードに電話をして、利用停止にしてもらいました。このカードはもう使えなくなること、新しいカードは後日自宅に送られてくること、カード再発行手数料が515円かかることなど説明を受けて、電話を切りました。

カード停止直後にセイフティボックスの中のカード発見

少し落ち着いたら、やっとここで、セーフティーボックスの中にもうひとつ財布を入れていたことを思い出しました。中を確認すると・・・あっ、あったー!

もう、バカです!こんなことに気づかないなんて、ホントにバカです!やっぱり酔ってたんだと思います。

ホテルポイントのことをあきらめきれなくて、すぐまたVISAカードに電話したのですが、もちろん利用停止は撤回できませんでした。ガックリ。電話を切りました。

と、直後、「そういえば『全額前払い、キャンセル不可』の宿泊プランだった」と思い出して、カード利用履歴を調べてもらうため、またVISAカードに電話しました。(当時はWeb利用明細はありませんでした。)

幸い(というか、当然ですが)ホテル代は、既にカードにチャージされていました。ということは、ポイントもちゃんとつきます!ああ、よかった。

気が動転したこともあって視野が狭くなり、ちょっとしたことに気付けなかっただけで、この大ハプニングでした。もし同行者がいて冷静な助言をもらえていたなら、こんなバカみたいな失敗はしなくて済んだかもしれません。一人旅では、自分の思い込みが招くトラブルもあるということ。一人旅をされる方は、どうぞご注意ください。

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