マダガスカルではドルかユーロが両替可能。しかし地方都市ではドルから両替できず途方に暮れる。

マダガスカルのばおばぶの木

マダガスカルの通貨の単位と尋ねられて即答できる人は、まずほとんどいないでしょう。国名のごとく、マダガスカル・アリアリ(MGA)というのがその単位の名前です。日本の銀行で日本円からマダガスカル・アリアリに両替できる場所はなく、マダガスカルに旅行に出掛ける際は、現地でマダガスカル・アリアリを調達することになります。

日本円かアメリカドルか

世界の基軸通貨の1つでもある日本円は、世界中で現地通貨と両替することが可能です。遠く離れた異国の地の両替所に、日本円と現地通貨の為替レートの表示を見る度に、少し誇らしげな気分になります。

通貨としての信用は、世界で認められているものの、流通度に限って言えば、アジアはともかく、アフリカではアメリカドルやユーロには太刀打ちできません。その証拠に、日本円から現地通貨に両替ができるものの、割高な手数料を含んだ為替レートが設定され、少し損をした気分にさせられます。

日本国内でアメリカドルかユーロに両替さらに現地で通貨に両替がお得

旅先でクレジットカードではなく、現金で支払いを済ませたい旅行者は、日本国内でアメリカドルかユーロに両替し、旅先で現地通貨に両替した方が、現地で日本円から両替するケースより、手数料なども含めてお得になることが多いです。

童話「星の王子さま」に描写されバオバブの木。マダガスカルにはそのバオバブの木の街道が存在し、それを見るべく現地で出向きました。旅の資金は、その前の旅で余ったアメリカドルを現金として持ち歩き、カードで支払いができる場所はカードと決めました。

首都の一部を除くとカード払いは普及していない

首都の一部を除いて、カード支払いはあまり普及しておらず、現金が何かと必要になる機会が多かったです。しかし、現地通貨マダガスカル・アリアリはマダガスカル以外では米ドルなどに再両替することが困難なため、極力手元に残らないよう、こまめに両替するスタイルで対応。首都では、ドルからの両替に特に問題はありませんでした。

地方都市ではアメリカドルよりもユーロ

問題が起きたのは地方都市に行った時。アンバラバオという町に滞在した際、そろそろ手持ちのマダガスカル・アリアリが少なくなってきたので、両替しようとしましたが、そもそも両替所がありません。おまけにATMもなし。財布の残高では、次の目的地までのバス代すら払えないくらいでした。高級ホテルではレートはよくないものの、両替を取り扱っていることが多いので、町一番の高級ホテルに出向くも、アメリカドルは取り扱わないということでした。

旧フランス植民地のマダガスカル。その影響からか、ドルよりユーロの流通が多く、ユーロなら両替できるとのことでした。手元にユーロはなく途方に暮れることに。露天商や旅行代理店などあらゆる人に声をかけてみましたが、ユーロはOKだがアメリカドルはNGという返答以外得られませんでした

お金がないわけではないが、貨幣というものは信用によって成り立つもので、手元のドルはまさに紙切れ同然ということを思い知らされました。翌日ホテルをチェックアウトし、困り果てて町のバス停まで向かうと、ドイツ人旅行者の姿が目に飛び込んできました。事情を説明すると、快くドルからマダガスカル・アリアリに両替してくれました。旅人同士の助け合いで何とか旅を続けることができたのです。

旅に出る際は、目的地でどの通貨が一番流通して両替しやすいかということを事前に調べておくことが必要との教訓となりました。

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