豪華客船クルーズ中に肺炎に!治療費や差し入れの食事代も保険でカバー

私は、トルコで医療通訳をしております、間(はざま)と申します。医療通訳をしておりますと、旅行保険の大切さを切実に感じます。というのも、海外では治療費が高額になりがちです。また、治療費の他にも意外なところで出費がかさむことがあるからです。旅行傷害保険をかけておけば、万が一の時に必要なだけの治療、処置を受けることができます。

豪華客船のヨーロッパクルーズの途中に体調を崩しイスタンブールで船から降りる

Nさんご夫妻は、金婚式のお祝いを兼ねて豪華客船のヨーロッパクルーズ旅行に参加されたそうです。

ご主人は82歳、奥様は78歳とのことでしたが、とてもそうは見えない若々しいご夫婦でした。奥様がおっしゃるには、船には医務室があり何かあっても救急処置はしてもらえる、船の旅であれば、動くホテルに泊まっているようなものだから移動もそれほど大変ではない、食事も各国料理がいろいろと揃えてあって飽きない、といったことで、クルーズ旅行は自分たち向きの旅だと考えておられたそうです。

フランスから始まったクルーズが2週間ほどたった時に、ご主人の具合が悪くなりました。最初は風邪だと思われたそうです。ところが、医務室で診てもらって出してもらったお薬ではなかなかよくならず、イスタンブールに船が寄港した際に、船を降りて入院となりました。

結果は肺炎、3週間の入院の後、帰国

ドイツ病院の救急で診療を受け、血液検査とレントゲン検査の結果、肺炎という診断が出ました。肺炎の治療は、抗菌薬の投薬と安静で時が治してくれるのを待つことになります。

トルコ料理は、元気な人にはおいしいと思うのですが、油が強かったり、味付けが慣れたものではなかったりと、病気の人には辛い部分があります。1日3食、食べないと良くならない、けれども、馴染みのないトルコ料理を食べ続けるのは無理だ、と仰るNさんご夫妻。自分も具合が悪い時には、おかゆを食べたいと思うので、お気持ちはよくわかります。

担当医も、食べられるものなら何を食べても良い、自分が食べたいと思うものを食べさせてあげるようにと言います。奥様は、日本食店で和食弁当を作ってもらって差し入れをされました。私も、おかゆやカレーを作って行きました。

3週間ほど入院された後、Nさんは良くなられ、日本に帰国されました。帰国後1日は入院検査されましたが、経過良好ということで、すぐに退院されたそうです。

差し入れの日本食や和食の材料までも保険でカバー

現役のころに海外出張も多かったというNさんは、海外に出られるときには必ず旅行傷害保険を掛けられるそうです。今回、初めて使うことになったと笑っておられました。損保ジャパンの保険をかけておられたNさんの入院治療費全額、日本へのご帰国の費用全額が保険でカバーされました。

また、今回は、安静にする必要があり、お食事も治療の一環ということで、差し入れされた日本食や、私が作った和食の材料も、レシートを提出すれば、カバーされるということでした。

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