ギリシャ共和国の首都アテネは、3000年以上の歴史を持つ西洋文明の発祥の地であり、ギリシャ最大の都市です。現在、ギリシャは経済不況に陥っていますが、今なおギリシャは貴重な文化遺産や美しい自然をもつ魅力的な観光地の一つであり、首都アテネには毎年多くの観光客が訪れます。
今回は、この美しい都市アテネを2016年5月に訪れた際、利用したアテネ国際空港のラウンジについてお伝えします。
まず、アテネの基本情報について少しお伝えします。
アテネの基本情報
アテネにある空港は、アテネ国際空港(ATH)のみで、別名「エレフテリオス・ヴェニゼロス国際空港(Diethnís Aeroliménas Elevthérios Venizélos)」とも言われます。
空港から市内へのアクセスは、到着ゲートから徒歩約10分ほどにあるメトロもしくは、バスを利用します。メトロは途中から地下に潜るので、空港では地上に駅があります。切符はチケットオフィスで購入し、自分で刻印をしてから乗車します。バスは空港からシンタグマ広場まで24時間走行しており、到着ゲートから乗り場が近いため利用しやすいと思います。
アテネ市内の公共交通機関は基本的に改札がないため、駅にある刻印機で刻印してから乗車する必要があります。時々、チケットチェックが行われるので、刻印を忘れないように注意してください。
また、改札がないため、不審者やスリ犯が少なくありません。ガイドブックやネットに書かれている、よくある犯罪の手口について目を通しておくことをお勧めします。治安は良いとは言えないため、夜の一人歩きは避けたほうが良いと思います。
現地の言葉はギリシャ語で、英語と全く異なります。メトロは英語のアナウンスもあり、利用しやすいのですが、バスやトラムは少々難易度が高いと感じました。若い人や観光地のスタッフのほとんどが英語を話せるので、女一人旅でも安心でした。
アテネ国際空港のラウンジ”Swiss Executive Lounge”
プライオリティー・パスで利用できるラウンジはターミナルAとBにそれぞれ2つずつあり、ターミナル間のアクセスは不可なので、自分の利用するターミナルのラウンジのみ利用できます。今回は、ターミナルAにある「Swiss Executive Lounge」を利用しました。
このラウンジは、チケットチェックとセキュリティチェックの間にあったので、間違えてセキュリティチェックを通ってしまい、スタッフにラウンジを使用したい旨を伝えて、もう一度セキュリティゲートの外に出してもらいました。
日中、2時間ほどラウンジに滞在しました。ラウンジは広くないのですが、ほとんど利用客がいないため、非常に静かで落ち着いた雰囲気でした。利用時間の制限は特にありませんでした。
食事はパンやクッキー、ギリシャ伝統料理の揚げ物。飲み物は豊富だがセルフサービス
食べものは、パン数種類、クッキーに加えて、ギリシャの伝統料理である揚げ物が数点置かれていました。
トライしてみましたが、残念ながらパサパサで粉っぽくて、美味しいといえるものではありませんでした。飲みものは、ソフトドリンク一式に加えて、ギリシャ産のワインやビールがそろえられており、楽しめると思います。アルコールは全て無料ですが、自分で用意する必要があります。
インターネット接続は良好
フライトインフォメーションはされないため、各自自分のフライトを確認する必要があります。インターネットの接続は良好で、Wi-Fiの速度は動画を見ていても問題ありませんでした。電源は一部の壁際の席近くにあります。全席禁煙で、ラウンジ内にトイレがありますが、シャワーは設置されていませんでした。テレビはあったものの、ギリシャ語のニュースが流れていました。
読みものは英字新聞1誌および地元の新聞と観光雑誌が2種類あるだけで、読みもの類は充実しているとは言えませんでした。