定年退職して数年経つ66歳の男性です。現役時代は出張で世界中を飛び回っていました。東南アジアでの居住経験も有り、日本への海外出張?も何度かありました。シンガポールをベースに仕事をしていた時は、シンガポール航空(SQ)の上級会員でした。
いずれは日本に帰ることが決まっていましたので、1999年の秋頃に、日本からの海外出張に便利なANAのマイルを貯め、ダイヤモンドメンバーを目指すことに方針を変えたのでした。それからはシンガポールから日本への出張はSQ便を止め、ANA便を積極的に利用しました。
スイートラウンジを使いたくてダイヤモンドメンバーに
ダイヤモンドメンバーになりたかった理由は、ファーストクラスの搭乗客かダイヤモンドメンバーしか利用できない、スイートラウンジを使いたかったからです。
ANAの国内線東京⇔福岡を自費で往復
両社ともにスターアライアンスのメンバーですのでマイルは獲得できましたが、2000年中にANAの最上級会員であるダイヤモンドメンバーとなるには少しマイルが足りませんでした。そこで本帰国前の最後の日本出張では、東京からシンガポールに戻る日の朝、数時間早めに空港に行き、ANAの国内線で東京・福岡を自費で往復してからシンガポールに戻る事でダイヤモンドメンバーの基準を達成させました。
2001年の秋、ついにその日は来ました。シンガポール勤務を終えて日本に戻り、バンコクへの海外出張へ向かうために空港へ。その日はANA SUITE LOUNGEを使用するためにあえて早めに成田空港へ向かいました。
受付でダイヤモンドメンバーのカードを見せると丁寧なあいさつをいただきました。スタッフに導かれラウンジの中へ。上品で落ち着いた雰囲気が漂っています。席に着くとすぐに女性スタッフがおしぼりを持って現れました。
「何かお持ちしましょうか?」
とたずねられ、白ワインをお願いしました。
スタッフが白ワインを、何種類かのオードブルと一緒に運んで来てくれます。
ビジネスクラスのラウンジではすべてがセルフサービスでしたが、ここはまるでレストランのように座っているだけでよいのでした。軽く飲んだ後にラウンジ内を探索してみたくなったのですが、あまり露骨にキョロキョロするのも恥ずかしいのでそれとなく見て回りました。
ラウンジから少し離れたところには落ち着いた明かりのビジネスエリアが有り、大き目の椅子でゆったりと仕事が出来るようになっていました。
書棚がありましたが、置いてあるのはビジネスクラスの本や雑誌とと変わらなかったように思います。
そうして体験したANAのファーストクラス用ラウンジですが、その後は年間のマイル不足でダイヤモンドメンバーの更新はできませんでしたのでこれが最初で最後になりました。いつかはファーストクラスの搭乗客として使ってみたいものです。