出発時に利用する航空会社ラウンジと言えば、セキュリティ・チェックポイントを超えたところにあるものと思っている貴方、そうでは無い例の体験を一つお届けしましょう。
パリの空港と言えば、シャルル・ド・ゴール空港(CDG)が有名ですが、もう一つ国際線の発着もある国際空港、「オルリー空港(ORY)」があります。その歴史はド・ゴール空港よりも古く、パリから近いためビジネス客からパリっ子にまで人気の空港です。
そんな小さな空港でもラウンジはしっかりとあり、今日はその中からワンワールド・アライアンスで利用できるイベリア航空(IB)のVIPラウンジへ。
航空会社のにVIPラウンジなのに、セキュリティ・チェック入る前にある
2013年9月のとある日にカウンターでロンドン行きをチェックインして、
「ラウンジってどこにあるの?」
て聞くと、返って来た返事にビックリ。
「あそこのエレベーターを利用して2階に行くと目の前にありますよ。」
「ありがとう」
と言いつつ、心の中は(うん?セキュリティの前だけどあるのかな?)っと半信半疑。
エレベータに行くと確かに“Louge”の記載が。 2階に上がると目の前に入り口と受付のカウンターがあり、
「Bon jour !」
と声かけられます。
「Merci !」
と手続きをしてラウンジ内へ。
ソフトドリンク、ワイン、サンドイッチが用意されている
飲み物は一通りのソフトドリンク、コーヒー、紅茶、ビールに白ワイン、赤ワインが置いてあります。 食べ物は、シンプルなサンドイッチ等の軽食が置いてあり、無くなると頻繁に奥のキッチンから持ってきて並べています。
「迎えが来るまで待っていればいい」って、どういうこと?
さて、セキュリティ”前”にあるラウンジということで、入室後に気になるのが、いつ退室してセキュリティに向かえばいいのか。それとなく受付の人に聞いてみると、
「呼ぶので、迎えが来るまで待っていればいいわよ。」
とのこと。なんだろう???
出発20分前、スタッフが迎えに来る
出発20分前に女性のスタッフがきて
「ロンドン行きの BA便に登場の方はこちらへ一緒に来てください」
との声がけが。 ついて行くとここからが今回の体験の真骨頂です。
長~~い行列が出来ているセキュリティ・チェックの列に、”ごめんなさいね~~”といいつつ列を割って入ってゆく先頭の女性スタッフ。それに続くラウンジからでてきた人10数名一同。続く我々も”すみません~”っと各々が言いながら割って入って女性スタッフについて行くこと2、30メーター。
行列の先頭に着いたら、優先的にセキュリティチェック!
先頭についたところで、女性スタッフが、
「はい、では皆さん、こちらのとこちらのセキュリティを利用して下さい」
と長蛇の列の二つを止めてドキドキしながらついてきた我々10数名のセキュリティチェックを!
視線が痛い、VIP対応のセキュリティチェックでした
列の先頭に来るまでの視線がちょっと痛くて、心臓をドキドキさせながら、時間に追われつつのセキュリティ・チェックとなり、終わって飛行機に乗る頃にはその日一日分の体力を付き果たした気がする今までもっとも疲れたラウンジ体験の一つです。