Visa免除期間切れ前に発熱!病院へ

2008年8月。北京オリンピックが開催されている頃、駐在中の友人から遊びに来ないかとお誘いがあった。

中国でビザが免除になる15日間ギリギリまで観光、その後モンゴルへ移動する計画を立てる

オリンピックを生観戦するチャンス!と、中国行きを決定。ついでに隣国のモンゴルにも行くことにした。中国にはビザが免除となる15日間まで滞在することに。滞在中はいくつかの競技を観戦したり、市内観光したりしていたら、あっという間に時が経っていた。

大同へ移動する日に発熱!明日出国しないと罰金!

モンゴル入国前に他の都市を観光することに決め、大同までの列車のチケットを購入。大同で1泊しても15日以内に中国を出国できる予定だ。

大同へ出発当日。なんだか少し熱っぽい。体温計で熱を測ってみると38度。今日移動しなくては滞在期間をオーバーしてしまう。ビザなし入国の場合、15日をオーバーすると罰金が課せられる。何が何でも出発して大同へ行かなくては。

保険会社の紹介で、同じマンション内のクリニックへ

契約していた保険会社に電話をして、熱を出してしまったこととビザの関係上必ず移動をする必要があることを伝え、病院の紹介をお願いした。こちらの住所とマンションを伝えると、同じマンション内に提携クリニックがあり、キャッシュレスで治療が受けられるとのことだった。すぐにクリニックに向かった。

クリニックでは日本語を話すスタッフが対応してくれた。症状を伝えると風邪薬を出してくれただけだったので、すぐ熱を下げたいからと注射をお願いしたら薬だけで問題ないと言われてしまった。仕方なくもらった薬を飲んで、移動まで睡眠をとる。出発の2時間ほど前に起きて再度熱を計ると、少し上がっていたが寝台列車だから何とかなるだろう。

大同へ移動後、熱が39度を超える

そして大同。とりあえず宿泊先を確保。駅からほど近い通明濱館という小さなビジネスホテルだ。中国では珍しく、オーナー家族の愛想がとても良かった。

夕方。熱が39度を超えてしまった。ホテルから保険会社に電話をかけさせてもらった。病院を調べて折り返すと言われたため、待っていると5分ほどで電話が入った。日本語の話せる中国人スタッフだ。中国語のわからない私だけでは難しいのでオーナーに付き添ってもらえるようお願いしてくれた。

オーナーに付き添ってもらい病院へ、オーナーへも労務費が支払われることに

病院スタッフと保険スタッフが電話でやり取り、さら保険スタッフがオーナーに電話をかけて内容を伝えてくれた。何度か繰り返しているうちにオーナーがブツブツ言い出した。中国の携帯電話は受信側も料金がかかるらしく、そのことを心配しているようだった。

保険スタッフに伝えると、オーナーに話をするとのことで電話を変わると、オーナーがホッとした様子になった。また電話を変わったところ
「オーナーには労務費を支払うと伝えましたので心配しないでください」
と言ってもらえた。

その後適切な治療を受け、料金の支払いをした。タクシー代は往復30元、治療費は100元、合わせて日本円で2,000円程だった。

治療費とタクシー代は後日請求書を送付するとキャッシュバックされるとのことだった。残念ながら、領収書をなくしてしまいキャッシュバックを受けられなかったが、治療の甲斐があり、翌日には熱が下がって無事中国から出国することが出来た。

2度の保険を利用し、とても丁寧に対応してくださった保険会社は損保ジャパン。現在の損保ジャパン日本興和である。

疾病治療費用(補償額500万円)の補償として受けたものだったが、ホテルのオーナーへのお願い、その方への労務費、長時間の対応など、保険料の支払いよりも保険に入っていて本当に良かったと思えた出来事だった。

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