2014年4月にミラノのメトロ内で盗難にあい、海外旅行保険を利用した体験についてお伝えします。
その日はミラノ中央駅の近くにホテルをとっていたので、ドーモなどの主要な観光名所へ行くためにメトロに乗りました。
イタリアの地下鉄にも改札があり、誰でも自由に入れるわけではありませんが、ガイドブックにもスリの被害が多いと書かれていたので、2人で周囲に気をつけていました。しかし駅に列車が到着して扉が開いた瞬間に混雑した車内で、夫が突然強く脚をつかまれたのです。脚に気を取られている瞬間に、もう一人のスリの仲間がポケットからiPodを盗んでいきました。
すぐにスカイプで保険会社に電話、盗難証明書が必要と言われる
ホテルに帰り、すぐに保険会社(AIUの個人留学保険1年契約プラン)に連絡すると、
「現地で被害届を出し、盗難証明書をもらってください。後日メールで必要書類を送るのでプリントアウトして記入し、旅行後に盗難証明書と一緒に郵送してください」
とのことでした。
ちなみに国際電話は高額になるので、スカイプの国際電話機能を使用しています。月約千円で世界中から日本へ、300分間電話をかけられるのでお勧めです。
警察署で盗難届
すぐに中央駅内にある警察署で盗難にあった旨を伝えると、待合室で待機するように指示を受けました。しかし約1時間たっても一向に呼ばれず、後から来た人のほうが先に通される始末。おまけに
「英語が話せるスタッフがいないので、ミラノの警察署本部に行くように。」
と指示を受けました。
中央駅から徒歩20分の本部に到着した時はすでに夜10時でしたが、待合室には10人以上の人が待っています。30分待ちましたが誰一人呼ばれ無かったので、翌朝6時にもう一度訪れることにしました。
朝早い時間帯だったからか、私たち以外に待っている人はいませんでした。しかし24時間体制にもかかわらず担当警官が就寝中だったようで、6時半まで待たされ、
「フライト時間に間に合わない!」
と急かして盗難証明書を用意してもらいました。
本部は英語を話せるスタッフがいるとのことでしたが、どの警官もたどたどしい英語でした。
盗難届は簡単な書面で、パスポート情報、被害の時間・状況、犯人の特徴の欄を英語で埋めるだけです。英語で書かなくてはいけないので、英語が苦手な方は、状況および犯人の特徴についてあらかじめ文章を作っていくといいです。
ブログをググって見ると盗難届出してすぐに盗難証明書を作ってもらえた体験談もありましたので、担当したスタッフによるところが非常に大きいと思います。
われわれは粘りましたがなかなか作成してもらえず、作成までにトータル1日半かかりました。ガイドブックには”盗難証明書が欲しい”といったイタリア語が書かれていたので、最初のところでそれを見せればよかったかな、と後から後悔しました。
盗難被害に遭ったら、すぐに保険会社に連絡しましょう。
被害にあったらすぐに保険会社に連絡し、必要書類を聞いてください。旅行期間は限られているので、現地で必要な書類は早めにそろえましょう。個人での旅行は、盗難を証明してくれる第三者がいないことが多く、現地で盗難証明書を得られなかった場合は保険が適応にならない可能性があります。加入している保険会社に確認してください。
英語が通じないことが多いので、イタリアの日本大使館が公式サイトで載せている”役立つイタリア語の一覧(トラブル編もある)”をあらかじめプリントアウト、もしくは写真で保存しておくと役立ちます。
書類は旅行後に郵送すれば大丈夫です。海外在住のため、郵送してから約1カ月で振り込まれた旨のメール連絡がありました。