2010年8月のパラオ旅行。シュノーケリングしたくて決めた旅行です。水中撮影用にと、防水機能つきのカメラを持参しました。2年前に購入したオリンパス製のコンパクト・デジタルカメラです。
貸切クルーザーでシュノーケリング、防水カメラを持って
パラオでのシュノーケリングは今回で2回目です。前回はシュノーケリングツアーに参加して、総勢20名ぐらいであちこちへ連れて行ってもらいました。その後、パラオでは比較的安くボートをチャーターできると知り、今回は小型のクルーザーを船長さんつきでチャーターしました。
私達が行きたいところと船長さんのお勧めスポットだけを周ってもらい、夫婦2人だけでシュノーケリングを満喫しながら、水中の魚や珊瑚の写真を撮りまくりました!
その日の夜、ホテルの部屋でパソコンにシュノーケリングで撮った写真をコピーしてから、いつもどおりカメラのメンテナンス。真水にしばらくつけた後、水気をしっかり拭き、さらに放置して乾かしておきました。
シュノーケリングの翌朝、カメラの電源が入らない!
翌朝、カメラの電源が入らない!フル充電した電池に変えてみてもダメです。
そういえば前日、カメラの液晶画面が、内部から一部曇っていました。しかし、その後も普通に撮影できていたので、単純に寒いせいかな、と深く考えなかったのですが、もしかして、カメラの中に水が入った?!
気付いたのは旅行の最終日で、水中撮影の予定はなかったのでよかったのですが、ちゃんと直してもらえるかしら?
帰国後に行った保険金申請の手順
帰国後、クレジットカード付帯保険に「携行品補償」がついていることを確認しました。
1.保険会社に事故報告
海外旅行保険の引受会社「日本興亜損害保険」(2017年7月 現在の損保ジャパン日本興亜)に事故報告の電話をしました。
報告の途中、
「第三者証明が必要ですが、どなたかいますか?」
と聞かれました。保険金申請には、私以外に、カメラが壊れたときのことを知っている人の署名も必要なのだそうです。
通常は、家族以外の同行者の証明が必要なのですが、
「今回は個人手配旅行で、同行者は夫だけです」
と伝えると、夫の署名捺印でよいことになりました。ただし、上記理由を記載した「自認書」の提出も追加で必要になりました。
また、
「修理見積書には、故障の原因を調べてもらって明記してください。」
と言われました。消耗による故障やもともと不良品だった場合は、補償の対象外となるためだそうです。
その後、保険金申請に必要な様式等を郵送してもらいました。保険会社の手続きはいったんここまでです。
2.オリンパスの修理受付窓口にアクセス
修理費用がいくらになるか確認するため、デジタルカメラのメーカー「オリンパス」の修理受付窓口のサイトにアクセスしました。
オリンパスの修理受付窓口のサイトでは、カメラの機種名や製品のシリアル番号を入力し、故障の状況などを選択していくと、その場で「Web修理受付書」が発行されて、概算見積金額は11,865円(送料や、Web申込による割引も含めて)と表示されました。
3.カメラを修理センターに送る
「ピックアップサービス」も申込み、印刷した「Web修理受付書」とともに、8月28日、カメラを修理センターに送りました。
4.修理センターから調査結果報告のメール
8月31日、修理センターの担当の方から調査結果報告のメールがありました。
内部浸水で故障、原因は不明
「防水機能が効いていない状態で、内部に浸水したため故障しました。防水機能に不良があったとは考えられませんが、 浸水の原因についてはお客様の使用方法によるものとの断定はできず、直接の原因は不明です。」との内容でした。
5.修理費用を持って新機種との交換を提案される
また、「修理不能であり、同機種はもう販売されていないため、修理費用をもって新品の別機種と交換すること
6.保険会社に確認 機種交換は保険金支払いの対象外
ここで保険会社に再度確認をしました。
機種交換によって発生する費用は、「修理」費用とは言えない、「購入」と同等扱いになるため、保険金支払いの対象外となるとのことでした。
そして、
「交換するのではなく『修理不能証明書』が発行可能ということなのであれば、保険会社としては、壊れたカメラの購入時価格から、現在の時価額を算出して補償することが可能」
とのこと。
修理費用の見積金額だけで、新品の別機種をもらえるのなら、かなりお得なのかな、とも思いましたが、その交換してくれる機種というのが、よいカメラなのかはどうかは、これからよく調べなければなりません。また、オリンパスの水中カメラを使い続ける価値はあるのかどうかも、この時点では迷っていました。
時価額はどれぐらいになるのかと確認してみたところ、カード付帯保険利用時にかかる自己負担額3000円を加味しても、25,000円ぐらいです。
夫と相談し、今回は、交換ではなく時価額の補償を選び、後で他のメーカーのデジタルカメラを買おうとの結論に至りました。
7.オリンパスに修理不能証明書の発行を依頼
9月3日、オリンパス修理センターに「製品交換はせず、故障機も処分してください」とのお願いをし、調査結果の詳細を明記した「修理不能証明書」を発行してもらいました。
8.保険会社へ必要書類を送る
それを、保険金申請書や他の必要種類とともに保険会社に送り、申請手続きは完了しました。
9.保険金を受け取る
9月17日、指定した銀行口座に保険金25,000円が振り込まれました。
データは保険では戻ってこないので、外部記録媒体にデータを保存できる機種を選ぶこと
防水機能つきカメラは、かなり気をつけて使っていても、突然壊れてしまう危険性があることは認識していました。しかし、このカメラで水中撮影できた旅行は、たった3回です。短い寿命でした。
また、今回は、電源が入らなくなる前に写真データをパソコンにコピーできたのですが、データが外部記録媒体(SDカードなど)ではなく、カメラ本体に直接保存される仕様の機種だと、本体が壊れるとデータを取り出せなくなる恐れがあることも学びました。
次に防水カメラを買う時には、の中で、より良いカメラを選びたいと思います。