チェコのプラハで働き始めて1年弱となる2015年12月、日本に一時帰国した。
ヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港(PRG)から東京へは直行便が出ていないが、乗継便を使えば様々な選択肢がある。
ANAマイルでプラハから東京へ、乗継ならば選択肢は多い
私が保有するANAマイルを使うとすると、フランクフルト/ミュンヘン経由の全日空(NH)とルフトハンザ航空(LH)や、その他スターアライアンス加盟航空会社の便がいろいろある。どのフライトを選ぶかは、到着時間や乗り継ぎ時間、日本到着地(羽田(HND)か成田(NRT)か)、航空会社の好みなどによるだろう。
8月に12月の特典航空券を予約 往路は全日空、復路はルフトハンザ航空
8月中旬に特典航空券をネット予約をした。私は今回、実家に近い羽田空港が到着地であることを最優先に考え、お気に入りの航空会社である全日空を往路に、そして2014年から日本に初就航した新型ジャンボ機B747-8を運航しているルフトハンザ航空を復路にと組み合わせた航空券を予約した。
航空券予約に必要なマイルは60,000マイル。これは全日空の便のみでとった場合と相違はない。しかし税金等は、ルフトハンザ航空の方が60ユーロほど高かったようで、385ユーロ(約50,000円)をマイルとは別に支払った。
後日談だが、2015年冬には燃油価格が暴落し、燃油サーチャージがかなり安くなってしまったが、先に発券した場合は、発券した当時の税額が適用されるため、かなり損をした。
フランクフルトで乗り継ぎ、日本へ帰国
2015年12月12日、午後14時45分発のLH1397便でプラハからフランクフルトへ移動。フランクフルトからの全日空のチケットも含め、プラハ空港のルフトハンザ航空カウンターで発券した。荷物も日本までスルーである。
フランクフルトでトランジット、クリスマスマーケットを楽しむ
フランクフルトまでは約1時間のフライトだが、フランクフルトで約5時間の乗り継ぎ時間があったので、時期はクリスマスマーケットの時期ということもあり、外に出てみた。
市内まではSバーンという普通電車で片道20分弱、共通一日券8.85ユーロ(約1,100円)。
空港と駅は隣接しているので、迷わずいけるのだが、どのチケットを買ったらよいかに迷い、なんだかんだで空港脱出までに1時間ほどかかった。それでも、ユーロのモニュメント鑑賞とクリスマスマーケット散策をしてもフライトの2時間前には空港に戻ってこれた。
フランクフルトから羽田までは非常口座席、利点と欠点あり
20時45分発羽田行きNH224便は、ほぼ定刻通りフランクフルトを飛び立った。ちなみに今回の座席は、通路側で非常口座席だった。
この座席は利点と欠点がある。利点は前に座席がなく、足が伸ばせること。欠点はモニターも収納する分座席の横幅が狭いこと。また、今回の航空機は3-4-3の座席配列だが、この4の部分が赤ん坊のベッドが固定できる仕掛けになっていて、ここに赤ん坊を連れた乗客が来る可能性が高いこと。そして、通常席ならば前の座席についている収納袋がないこと。窓際に3席分の収納袋が一つになっている。
機内食は日本のカレーとそば
機内食で久々に、日本のカレーとそばが食べられたことに満足。また、某検事の映画が見れたこともうれしかった。
羽田到着、SFC特典、手荷物受け取りの優先タグで空港出発もスムーズ
羽田空港には定刻よりもだいぶ早く15時頃には到着した。スーパーフライヤーズカード保持者の特典である手荷物受け取りの優先タグ“プライオリティータグ”が荷物についていたので、16時前には迎えに来てくれていた両親の車に乗って、空港をでていた。
復路は荷物が多いので、プレミアムエコノミーにアップグレード
2週間の滞在を終え、12月25日15時20分羽田発のLH717便に乗るため、再び羽田空港へ。
日本の食材などを詰め込みすぎたスーツケースは2つ、ひとつが15㎏、もうひとつが30㎏あった。ルフトハンザ航空のエコノミークラスの荷物規定は、スーツケースは2つまで、そしてそれぞれの重さは23㎏ずつが上限。合計すれば規定内だが、認められなかった。
プレミアムエコノミーへのアップグレード料金は3万円
詰め替えることを検討したが、カウンターの方が
「プレミアムエコノミーへアップグレードすればこのままでいいです。」
と提案してきた。価格は3万円。飛行機マニアの私は、B747‐8のプレミアムエコノミーに乗ってみたい気持ちも強く、その提案にのってしまった。
プレミアムエコノミーの座席は広い。アメニティーもついている
15時頃に機内へ。プレミアムエコノミーは確かに広かった。そしてエコノミーとの違いは、座席に水とスリッパ、そしてアメニティーセットがついていること。
機内食は少しだけ豪華で食器は陶器
そして機内食がエコノミーに比べて少しだけ豪華で食器も陶器が使われていること。テレビ画面の大きさは恐らく一緒。
プレミアムエコノミーのお陰で、快適な時間を過ごせた
貴重な体験ができたことを除くと、3万円の価値があったかは正直疑問だが、飛行機マニアとしては、プレミアムエコノミーという記載がついたアメニティキットをいただけたことは嬉しかった。
約11時間半というロングフライトでも、広い座席のおかげで快適であったことは確か。フランクフルトで乗り換えてプラハについたのは22時を過ぎていたが、特に疲れた感覚はなかった。