2017年8月のある日、夜の10時頃にバルセロナ=エル・プラット空港(BCN)のVIPラウンジ《Sala VIP Miro》を利用しました。
客層:メインは欧米系の男性。日本人は見かけなかった。ビジネス客、バックパッカー寄りの客が半分ずつくらい。バルセロナで発生したテロ事件の2日後だったことも、多少は関係あるかもしれません。
バルセロナ空港 シェンゲン協定加盟国外フライト用VIPラウンジ《Sala VIP Miro》
ラウンジは、ゲートD側の地下
SALA VIP MIROがあるのは、シェンゲン協定加盟国以外(簡単に言えば、ヨーロッパ以外)へのフライト用のT1ターミナルです。出国審査を終えたら左側(ゲートDの方)に曲がり、マクドナルド手前の階段、もしくはエレベーターで1つ下のラウンジ階までおります。
ゲートE(出国審査後、右側)の利用客は「ゲートE」の表示通りに進んでしまうとゲート付近には何もないので、ラウンジ利用される方は反対側のゲートD側に向かってくださいね。私はゲートEだったので間違えてゲート前まで行ってしまい、引き返しました。戻ると結構歩きます!
ハムやパンが美味しい
スペインならではのハム数種類やチーズ、オリーブ、パン、キッシュなどは品揃え豊富で美味しかったです。
ハードリカー類や赤ワイン、スパークリングワイン。専用冷蔵庫の中には、ミネラルウォーター(ガスあり、ガス無し)やビールが冷えています。なぜかコーラの瓶ボトルが大量にあって驚きました。
コーヒーはネスプレッソのコーヒーマシン、紅茶のティーバッグはTWININGS。お洒落な瓶入りのフルーツジュースもありました。
充電用コンセントは各ソファの側面にある
黒レザー張りのソファ席の、背もたれの横あたりに電源コンセントがあります。
見た目は〇、座り心地は「?」なソファ席
座面が広く、どっしりとしたソファです。見た目は立派に見えますが、元々そうなのか、利用者が多くへたってしまったのか、座るとかなり座面が下がって腰が痛くなります。
私が座ったソファがたまたまよくないのかな?と思い、別のソファに4ヶ所ほど座ってそれぞれの座り心地を確かめてみました。
少しマシなものもありましたが、ほとんど同じ座り心地でしたので、気になる方は、いくつかのソファに座ってみてから場所を決めたほうがいいかもしれません。
レセプションスタッフの対応はよかった
レセプションスタッフの対応はよく、好印象です。不満だったのは、清掃スタッフの仕事ぶり。フロアの清掃をするスタッフが怠慢なのか、人数が足りていないのか、掃除のタイミングが遅いんです。すでに離席したひとのソファ横の食事が片づけられていない席がかなり多く、新しく来た利用客が
「ここは座っていいの?まだ人がいるのか?どっちなのか」
と戸惑っている光景が多くみられました。
床も食べかすやごみが落ちたままの場所が多く、きれいとはいえない状況でした。
利用客数に対して少なすぎるシャワールームとトイレ
ラウンジ内のソファ席の数に対して、シャワールームとトイレの個数が少なすぎてかなり待たされます。
シャワールームは男女兼用で2部屋、トイレ(女子トイレ)は個室が3部屋しかなく、常に行列。ラウンジ内のトイレでこんなに並んだのははじめてでした。
free wifiに接続がめんどう
過去いくつものVIP空港ラウンジを利用してきましたが、このラウンジのfree wifiへの接続はダントツでめんどくさいです。
ラウンジ内に何ヶ所か、free wifi接続手順を画像付きで説明した立て札があります。この手順にのっとれば接続することは可能ですが、いくつものステップがあり、最終的にスポンサー企業のウェブサイトを開き、説明を読んでからじゃないととwifiに接続できないところにストレスを感じました。
接続後もときどき切れてしまったり、あまり安定していませんでした。
ハムはおススメだけど、それ以外は期待しないで
シェンゲン協定加盟国外へのフライト専用のVIPラウンジということで、あまり力を入れていないラウンジなのか、これがスペインだからなのかわかりませんが、「VIPラウンジを利用できる!ラウンジで優雅にすごしたい!」と期待を持ちすぎるとがっかりするかもしれません。(ハムはおススメ!)
機会があれば、同じ空港内のシェンゲン協定加盟国へのフライト専用のVIPラウンジを利用してみたいです。
■ ラウンジ評価:★★★☆☆
レセプションの対応はよく、アルコールや軽食も悪くない。けれどもfree Wi-Fiの接続がしにくい。清掃作業が間に合っていない(食べかけの食事が放置されたまま、床に食べかすが落ちたまま、など)。ラウンジ利用客数に対してトイレとシャワーの数が少なすぎるので、やや不満を感じたため。