旅先でお腹を壊し、保険会社が医師の往診を手配

トルコ料理のアダナケバブ

私は、トルコで医療通訳をしております、間(はざま)と申します。医療通訳をしておりますと、旅行保険の大切さというのを間近に感じます。旅行傷害保険をかけていれば、往診など旅行者は受けるのが難しいサービスを受けることができるからです。

Fさん、トルコでお腹を壊す

2014年の9月に、Fさんはお友達とトルコ周遊ツアーに参加されていました。旅程半ばの5日目くらいにお腹を壊し、翌日には激しい下痢になってしまいました。

水分を控え旅行を続け、ふらふらに

Fさんは、下痢くらいで楽しみにしていた旅行を中断するわけにはいかないと、食べるのをやめて旅行を続けました。すると今度は、飲み物を飲んでも吐き気がし、歩くのもふらふらで力が入らなくなってしまいました。心配になったFさんは、8日目にイスタンブールでお医者様の診断を希望し、保険会社に連絡を取られました。

保険会社が医師の往診を手配

起き上がるのもしんどいとおっしゃるFさんの滞在しているホテルに、保険会社は医師の往診を手配しました。医師の診断は、俗にいう「ツーリスト下痢」でした。

原因は、自分が耐性を持っていない細菌

どこにでも細菌はいるものですが、自分が普段暮らしているところにいる細菌には、通常耐性がついています。しかし旅行に出たりして他のところに行くと、自分が耐性を持っていない細菌に出会うことになります。

睡眠不足や過労で体が弱っていたり、風邪などのウイルス感染してりすると、新たな細菌に対処することができなくなります。それが「ツーリスト下痢」なのだと、説明されました。さらにFさんは、下痢を心配して飲食の量を極度に減らしてしまったために、脱水症状も引き起こしていました。

点滴を受けて回復、旅行を続ける

医師は、下痢止めのお薬を入れた点滴治療をFさんに行いました。その後Fさんは、油もの、生野菜を避けつつ、きちんと食べ、水分を十分補給するようにと指示を出しました。点滴が終わるとFさんは大分元気になられ、煮物を中心にした食事を召し上がりました。その夜は下痢が収まり、翌日にはまたグループと皆さんと一緒に旅行を続けることができました。

トルコは、生水でうがいをするのも心配だというほど衛生状況の悪い国ではありません。飲料水は、ボトルに入ったものを購入している人が現地でも大多数を占めますが、水道水を普通に調理に使い、シャワーを浴びています。歯を磨くのにも水道水を使っています。

「ツーリスト下痢」は誰でもかかる可能性がある

「ツーリスト下痢」は、旅行中に、体力が落ちると誰でもかかる可能性があります。下痢が怖いからと水分を取らないと、Fさんのように脱水症状になります。投薬と点滴ですぐに楽になりますから、無理をせずに、早めにお医者様に診てもらったが旅行を楽しく続けられます。

Fさんは、損保ジャパンの保険をかけておられました。医師の往診手配、点滴等の医療処置はすべて保険でカバーされました。

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